パテラの手術は大変なの?我が家の愛犬の発症から元気になるまで

ペット
手術後の画像
退院した日のちゃこ

愛犬が急にキャンと鳴いて足を痛がるようになった。どうしたの….

パテラ(膝蓋骨脱臼)を発症したワンちゃん、手術をすすめられても飼い主さんは不安でどうしたらいいか迷いますよね。うちの子手術なんて耐えられるのかな、可哀そうで入院なんてさせられない、費用もどれくらいかかるのかな。

私もそうでした。

そして知識のなさと甘い考えが、パテラから関節炎、靭帯断裂と愛犬に苦しい思いをさせてしまいました。

初めて足を痛がった日

我が家の愛犬はロングコートチワワとビションフリーゼのMIX犬、名前はちゃこ美。 興奮するとビションスイッチと言って急に猛ダッシュして家中を走り回ります。 体重はその時5キロ、小太りぎみ。

足を痛めたのはこのビションスイッチが入り、家じゅうをすごいスピードで走り回り、キャンと鳴いた時でした。                               ちゃこ美4歳の頃です。

初めは気にもとめず知識もなかったので足を捻ったのかな~と。           数日は足を気にする様子でしたが、そのうち普通に歩いたり走ったりするようになり私も何でもなかったんだなぁと安心しそのことも忘れていました。

再びキャンと鳴いてから

1年後また興奮し走り回っているうちにキャンと鳴いてうずくまってしまいました。  この時もそのうち治るだろうと気楽に考えていました。ちゃこ美5歳の頃です。

この時は前回と違い左後ろ足が地面につけない状態が1か月以上続いてしまいました。 ネットなどで調べ、もしかしたら膝蓋骨脱臼(パテラ)なのかもしれない….と思い始めました。初めて知る病名でした。


この時点ですぐに整形外科のある動物病院に連れて行けばよかったのですが、いつもお腹をこわした時にかかっていた動物病院に連れて行くことにしました。


そこでは案の定パテラのグレード2か3かな、との診断でした。           小型犬は様子を見ているうちに症状がなくなる子も多いとの事で、痛み止めをしばらく飲んで様子を見ることになりました。

この時も、きっと痛み止めで前のようによくなるだろうと甘く考えていたバカ飼い主でした。

なかなか良くならないちゃこを見て毎日のようにネットで情報を調べ、どうしたらいいんだろうと悩む毎日でした。

治らない後足

2か月後、意を決して口コミのいい整形外科のある病院を探し診てもらった結果、両足ともパテラ グレード3で、左後ろ足は靭帯が切れていると言われてしまいました。

左足をかばって歩いているうちに右の足も悪くなってしまうかも、と言われ急に怖くなりました。

左後ろ足は関節炎もひどく、関節部分を触ってみると腫れてコブのようなものもできていました。
病理診断では変性性関節炎となっています。

ゴメンねーちゃこ

小型犬パテラについて

主治医によると、小型犬はパテラを発症する子が結構いるそうです。
なんか歩き方が変だなぁ、とか一度痛がったけどその後なんでもなくなった、などパテラの足を持ちながら普通に生活できている子は、パテラの足を持つ子の80パーセント程度もいるそうです。

靭帯が切れてしまった場合も、3か月程度経過すると周りの組織が固まり歩けてしまう子も多いそうです。

足を上げて痛そうにしているのに筋肉がなくなるのも良くないので、散歩は適度にと言われても、痛そうなのにいいの?

あー、わからない

手術の決意

先生によると靭帯が切れた足も3か月程度で組織が固まり、歩き方は不自然かもしれないが足は地面に付けるようになる子が多い。

ただ、パテラが治るわけではないので関節炎が進行して痛みが強くなり歩けなくなる、または反対の後ろ足に負担がかかり反対の足の靭帯も切れてしまう可能性があるとの事でした。

足が地面に付けず大好きな散歩もままならない毎日、それを見ているのも辛く手術を受ける決心をしました。

まだ5歳、これから先いっぱい散歩も行きたいし…

治療の総額は、病院によって金額は違うと思いますが、検査、入院、術後の通院、お薬代で40万円位かかりました。

手術後の様子

ちゃこが受けたのは、膝蓋骨脱臼整復術(造溝術)及び前十字靭帯断裂整復術です。

入院は2泊3日でした。

甘えん坊で怖がりなちゃこを病院に連れて行くのは本当につらかった…

入院中は面会も可能でしたが、連れて帰れないと分かっているのでまた置いて行かれるという絶望感を与えるだけだと思い我慢しました。

家に連れて帰った日のちゃこです。元気がなくぐったりしています。ご飯はゆっくりですがいつもの半分程度食べてくれました。

足が曲げられないので、おしっこやうんちの時の踏ん張りがきかず不自然な体勢でしていましたが、だんだん慣れて普通に足をのばしたままできるようになっていきました。

術後の経過

1週間後足の固定を巻きなおし、3週間後に固定が取れました。

毛が無い足に手術の後が痛々しい…..

だんだん元気になり、首のカラー越しに傷口を舐めようとするのをやめさせるのも大変でした。

足が地面に付けるようになったのは約1か月半後でした。

いまのちゃこの様子

術後3か月くらいまでは、地面に足は付いているけど少し浮いているような本来の付き方ではありませんでしたが、今は1年以上経過し、まったく違和感なしに歩けています。

本当に手術を受けてよかったと思っています。先生からは体重を増やさない事(今は4キロ)、適度に運動して筋肉をつけておくことと言われています。

アンチノールというサプリメントも関節や被毛などに良いと聞き、飲ませています。

言葉を持たないワンちゃん、何がベストな選択か飼い主さんは悩みますよね。

ちゃこの場合は、あのままにしていたら今頃どんなふうになっていたか…..

決して今のように普通に散歩を楽しめてはいないのでは、と思ってしまいます。

それぞれのワンちゃんで年齢、状況など違うと思いますが、いい先生に出会っていい方向に向かえるといいですね。


 

 

 

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